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ミーシャ・ジー伊語インタビュー訳

ミーシャ・ジー選手のイタリア語インタビューを訳しました。

(ここから記事訳)

ミーシャ・ジーの独占インタビュー WSN: 「ミスター・エンターテイナーを目指して」

ミーシャ・ジーは1991年5月17日にモスクワで生まれたが、真のコスモポリタンである彼の中には、ロシア、中国、韓国の血が流れている。

競技にはしかし、現在生活しており、母方の親戚が多く住む国であるウズベキスタン籍で出場している。

間もなく22歳の誕生日を迎えるスケーターは、これまで二度世界選手権のトップ20に入っており、スケートファンの間では根強い人気を誇る。というのもフィギュアスケート界でも非常に目立つ、特異なキャラクターを持つ選手だからだ。

ミーシャ・ジーという名前からして、ディスク・ジョッキーや(これは意味深いたとえなのだが)俳優の名としてピッタリくるではないか。

さらにミーシャは生まれつきのパフォーマーであり、演技中の細部にいたるまでその動きを吟味するだけではなく、リンクに入った瞬間から退場するまでの全ての動きを工夫しつくしているのだから。

彼こそがフィギュアスケートの新しい側面を開拓したといっても過言ではないだろう。 アスリートでありダンサーであるだけではなく、アクターでもある彼の功績で。

このようなキャラクターを持つ選手だからこそ、ミーシャのファンはその数を増やす一方で、来る非常に重要なシーズン、オリンピックイヤーにもこの傾向は変わらないだろうと思われる。 だからこそ、現役選手中独創派の代表であるミーシャをもっと知りたいと望んだのだ。


Q:ミーシャ、世界選手権での演技について話たいのですが。氷上での演技についてではなく、ショートプログラム終了後、リンクから上がるとき出口を間違えたハプニングを巧みにギャグにすり替えてコミカルに演出したことについて。あれには思わずうなりましたよ。 あれは計算の上だったのですか?


A:「ああ、あのハプニングですか! あれは計算などではなかったです。うまく切り抜けたのは僕のいつものモットー通り『思いがけない状況に陥ったら、それを逆手に取ってうまく利用すること』を実行したまでですよ。それが上手くいったわけです。」

Q:あなたの演技にはいつもとても芝居心が溢れていますよね。現役選手で匹敵するのはドイツのアイスダンスチーム、ジガンシナ/ガージぐらいじゃないかと。 これがフィギュアスケートが進む方向だと思いますか?それともあなたのスタイルを受け継ぐスケーターが現れることはないだろうと思っているのでしょうか?


A:「人前に出るのが好きで、観衆に楽しんでもらうことが大好きです。 僕は一つ一つのプログラムが芸術作品だと思い、スケーターは氷上のアクターだと思っているんです。 自分がアクターであるなら、リンクに上がった瞬間から最後の最後のシーンまで演技を続けなければならない。音楽が流れている間だけではなくてね。これが『ミーシャ・ジー のスタイル』なんです!

ジガンシナ/ガージのプログラムは大好きですよ。非常にユニークでクリエイティブだと思います。 以前冗談半分で、コミカルな傾向がある同じスタイルの演技を追求しているのだから、一緒に披露するプログラムを作らなくちゃね、と話合ったことがありますよ。 将来この種のプログラムが増えることを祈っています。」

Q:演技者としては非常に優秀ですが、技術的にはまだ向上の必要がありますよね。特にジャンプの難度をあげることが必要じゃないですか。 トリプルアクセルの精度はあまり高くないし、これまでのところ競技で四回転を組み入れたことはないようですが。来シーズンに備えて、どの技術要素が、上達の可能性が最も高いと思っていますか?


A:「終わったばかりのシーズンでは、二つの理由で技術的な進歩を成し遂げるのが難しかったのです。 まず国際競技会への参加数が多かったこと。7回も出場したので、僕とスタッフは個々の要素に集中してトレーニングをすることができませんでした。 また複数のテクニカルスペシャリストとトレーニングして、各自がしてくれたアドヴァイスの数々を、吸収して自分のものに出来たのが、シーズンの最後のほうになってしまいました。

でもシーズン最後には演技内容も実際に良くなりましたよ。 僕の目標は、オールマイティーなスケーターになること。そのためには、ジャンプだけではなく各技術要素を進歩させることが必要なんです。 昨シーズン、トレーニングでは四回転に挑戦していましたが、試合で入れる準備はまだ整っていないのです。

トレーニングを続けて、来シーズンには何度か試合で挑戦したいと思っていますよ。 全てのことが、時が熟すれば自然に起きるのではないでしょうか。」

Q:チャーリー・チャップリンのキャラクターを使ったプログラムの発想は、誰のものですか?それとフェルナンデスが同じキャラクターのプログラムを演じると知った時、どう思いましたか?


A:「家族内で決めたプログラムでした。僕の両親、ラリサとジュンが僕のコーチでもあるので。2011年のグラディエータースタイルの「戦争と平和」の後で、全くスタイルの違うプログラムに挑戦したかったからです。ワンシーズンの中でも、シーズンから次のシーズンに移るときにも、プログラムにバリエーションを加えるのが好きなんです。

チャップリンは観客やジャッジが微笑んで幸せな気持ちになってほしいと願って作ったプログラムで、この目的がかなってとても満足しています。僕とハビ (フェルナンデス)はフィンランディアトロフィーの時に会って、公式練習の時同じ音楽を使っていることに気が付いたので、驚きと共に喜びも感じました。自分が選んだ音楽が人気があるという理由で。

練習後にバスへと向かっているとき 『ハビ、僕のフリーと同じ音楽で滑ってるって知ってたかい?』と聞いてみたら、彼は笑いながら 『まいったな。ほかのどのスケーターと同じでも気にしなかったけど、君だとな。 君の後で同じ音楽で滑るのはとても難しいだろうと思うよ。』 このような言葉を、良い友人で素晴らしいパフォーマーでもある彼から聞くのは、僕にとって大きな喜びでした。」

Q:家族について先ほど少し触れましたが。 スタッフ内であなたのご両親が占める役割はどのようなものですか? トレーニングセッションで、家族の一員の協力を受けられる重要性は、どのような点でしょうか?


A:「両親は僕が初めてスケートを履いた日から僕をコーチしてくれているんです。 あらゆることがフィギュアスケートと結びつく家庭環境で生活するのは、易しいことではないですが、自分の向上だけを目標としてくれる誰かに一日中頼れることは、素晴らしいことでもあります。 両親は僕にとって全てと言えます。 両親の献身とサポートがなかったら、とてもここまで到達できなかったでしょう。」


Q:自分でも振付の一部を担当するそうですが。 ステップのアイディアは、どのように浮かぶものですか?


A:「アイディアはハートから直接湧いてきます。このばあいも両親との関わりは欠くことができないですが。 母は20年以上プロのフィギュアスケート振付家であり、多くの国のトップレベルのスケーターに振付をし、世界のトップテンに入った振り付けも手がけました。

幼いころから母を通じて学んだことは沢山あり、今では僕も手助けできるようになりました。自分のプログラムだけではなくて、他のスケーターのプログラムについても手助けするようになり、とりわけ村上大介選手と加藤利緒菜選手のプログラムを手伝いました。 と言ってもまだまだ始めたばかりで、学ばなけれならないことが多すぎますけれどね。」

Q:今演技のレッスンを受けているそうですが、 将来プロの俳優になろうという計画があるのでしょうか。それともスケートのプラスになるよう備わった演技力に磨きをかけたいだけですか?


A:「先月はハリウッドでいくつかレッスンを受けましたし、今は自分でレッスンを続けています。 フィギュアスケートは僕の人生そのもので、前にも言ったように、観衆に楽しんでもらうことが大好きなので、僕のハートが表現できる限りの感情を表に表わすことで、そうしたいのです。

受けたレッスンは表現力の面で非常に役に立ちましたが、ダンサーやモデルとしての面も大切にしたいです。 僕を表現するのにぴったりの呼び名は 『ミスター・エンターテイナー』じゃないかな。」

Q;Facebookの公式ページで神への感謝のメッセージを多く書き込むところを見ると、信仰心が厚いようですが、 他者からの比護と救いを信じられることは、あなたにとって重要なことですか?


A:「神を心から信じていて、その偉大な言葉をほかの人にも知ってほしいのです。それが読む人への良い刺激となり、助けと歩みの糧となることを祈って。 人生には良い時があれば悪い時もある、壁に直面することも問題に立ち向かう必要も出てくるでしょう。

でも僕は、どんなことが起きても結局はそれが良いほうに働くと信じています。たとえ起きたことのポジティブな面を理解するのがかなり後になってからだとしてもね。 神の御業は決して僕らに悪を及ぼさないのです。」

Q:最後に、どんどん数を増やしているイタリアのファンに、何かメッセージがありますか?


A:「もちろんですよ。 昔からの、新しい、これから増えるであろうイタリアのファンに、応援してくれてありがとうと伝えたいです。 ファンの皆さんが僕の試合を見て応援を続けてくれることを祈ります。ファンの応援は僕が常に向上しようと励み、常に意欲的で魅力あふれるプログラムを用意しようと感じる最大の原動力なんです。 心から感謝します!」

ミーシャ・ジーは現在真の住みかと感じるという北京で、新しいシーズンに備えたトレーニングに励んでいる。 最近のツイートで、コミカルな面を見せた後では、シリアスな面を見せるときが来たと考えているらしい。とはいえシリアスな面も彼の特徴を生かしたものになるはずだというのだが。

「ミーシャ・ジー スタイル」ともいえるこの表現は、この素晴らしい個性的なインテプリタを愛してやまない我々にとって幸いなことに、成長と成熟の真っ最中なのだ。


セルジョ・ベルサネッティ

.15 2013 記事訳 comment0 trackback0

カロリーナ&アレックス アイドルシリーズ ゲスト出演動画

大変ご無沙汰しました。最近はもっぱら手軽なTwitterを利用して、ブログの更新はすっかり滞ってしまっています。

5月11日にカロリーナが恋人のアレックスと共に、イタリアのティーンに絶大な人気があるテレビのアイドルシリーズ「Amici」にゲスト出演しました。

出演部分の動画

二人の出演は「アンチドーピングキャンペーン」のような目的があったようです。このショー出演については賛否両論あり、特にこの番組の質自体を酷評する層から批判が出ています。

私もこの番組は見ることがなく、良質な番組とは思いませんが、絶大な人気を誇る番組ですので、出演を批判するのは行きすぎだと思いました。

まず司会の女性がアレックスの北京オリンピックでの優勝とロンドンオリンピック直前の記者会見に触れ、カロリーナを紹介し、その後二人が下記のスピーチをしました。

(ここからスピーチ内容の訳)


カロリーナ「チャオ、皆さん。今夜この場で皆さんとおあえいできて本当にうれしいです。とても緊張していますが、皆さんにお話ししたいことがあるので勇気を振り絞ります。自分が人より優れているから話す権利があるなどと思っているわけではなく、むしろ私も皆さんと同じ普通の人間だからです。

 競技での成功は別にして、私も皆さんと同じように、リンクに立つ前には今でも怖れを感じますし、緊張してしまったり、つまづいたり、転ぶことも度々あります。でも常に立ち上がります。


 私の人生で最もひどい痛みを伴う転倒はリンク外で起きました。アレックスがドーピング検査で陽性になったと知った時、アレックスの人生の悲劇であったと同時に、ある意味では私自身もひどい打撃を受け、選択を迫られたのです。彼に背を向け、非難の指をさし、アレックスに襲い掛かったスキャンダルの嵐に巻き込まれないようにするのが最もたやすい選択だったのでしょう。あの時はずいぶん意地の悪い非難もありました。

人生では難しい場面に立ち向かう必要があるのです。そしてそのような時こそ、真の友人が誰なのか、さらに重要なことには、自分自身がどんな人間かを真っ向から見つめる羽目になります。
あの時私は(アレックスに)手を差し伸べ、そばに留まることを決めました。二人一緒ならひどい痛みも分かち合って耐えられるし、将来出会う喜びは、一緒にいればきっとより大きなものになると信じたからです。

完璧な人間であることは誰にもできないのだから、今この瞬間から自分らしくあること、挑戦を恐れず、敗戦を受け入れ、失敗から学ぶように努めることが大切だと思うのです。勇気をもって自分の弱さを認め、謙虚に、人間らしく生きていきましょう。アレックスが示してくれたように。」

アレックス「このような感動的なスピーチの後でどう話せばよいのか、というより、僕のようなドーピング経験者がどんなアドヴァイスを伝えられるのか。ずるをしてオリンピックに参加しようとした僕のようなものが。

 ここにいる皆さんと同じ、ごく普通の人間であり、皆さんがしているのとまったく同じように犠牲を払って、皆さんと同じく夢に到達しようとした僕に伝えられることは・・・

 僕の競技生活の中では多くの時が流れ、そこには勝利の時もあり、そうではないときもあったのです。勝利から学ぶことより、敗退や犯した過ちから学ぶことのほうがずっと多いとよく言われます。それは過ちを犯した時こそ、人はそこに至る経過を思い起こし、どこで間違ってしまったかを反芻するからだと思うのです。

 自分の経験から、これは真実だと保証できます。ただ悲しいことに、少なくとも僕のケースでは、過ちを起こしてしまったときに戻ってやり直すことはできないのです。では何ができるのか。できる限りの謙虚さで過ちを受け止めること。そこに至った原因を見極め、二度と同じ過ちを犯さないように努めること。そこから再出発を目指すのが、何よりも大切なことではないでしょうか。

 僕が皆さんに伝えたいのは、これからどれほど多くのトレーニングが必要で、困難なことが多いと思いますが、たとえどれほど遠く、到達するのが不可能に思えるとしても、目標を見失うことがありませんように、というメッセージです。
.13 2013 カロリーナ comment0 trackback0

ジュニアワールド女子フリー後のプレカン要約記事訳

男子に続き女子フリー後のプレカン内容要約の記事を訳しました。

(ここから記事訳)

エレーナ・ラジオノワ(ロシア) 2013年ジュニアワールド 金メダル

ラジオノワ:昨日はじめてこのリンクで滑り、まだ感覚になれる時間がなかった。今日は練習でもここのリンクで滑り、そのため自分の中でもより安定感が出たのだと思う、それが結果につながったのではないか。
順位を上げることができるだろうと感じていたが、1位とはいかなくても3位までにははいれると思っていた。

Q:公式リンクとトレーニングリンクの違いについて

ラジオノワ:アゴラのリンクの雰囲気は好きだ。暗く色彩に乏しいリンクは好きではない。光が入って色彩のあるリンクに入ると気持ちも高揚する。トレーニングリンクもよかったが、やはりなれる必要があった。各リンクの氷の質が違っているのだから。

氷の質について文句を言うつもりはない、トレーニングリンクの質のほうが良かったかもしれないぐらい。公式リンクはやや柔らかめに感じる。

Q:目標とする選手、アイドルはだれか?

ラジオノワ:あこがれの選手はユナ・キム、浅田真央、カロリーナ・コストナー。スケートスタイルとやすやすとジャンプを飛ぶところが好き。

Q:この年齢でも表現力に優れていることについて

ラジオノワ:幼いころからこうだった、今よりさらに表現力があったかもしれないぐらい!


ユリア・リプニツカヤ (ロシア) 銀メダル

リプニツカヤ:ショートでは考えすぎてしまったかもしれない。コンボネーションジャンプを飛びながら頭の中にいろいろな思いが溢れていた。ショート前はこれまでの人生で経験したことがないほど、とてもナーバスになってしまっていた。

フリープログラムには全く違う気持ちで臨めた。最後のジャンプまで一気に滑って、何も考えず滑れたので良かったと思う。ステップシークエンスの時は泣きたい気持ちと笑いたい気持ちが同時にあって、これは今まで感じたことがない不思議な感覚だった。

Q:怪我の後の体調はどうか?

リプニツカヤ:過去に怪我は経験したが、今はすっかり良くなった。ロシアジュニア選手権後に通常のトレーニングを開始し、ジャンプとプログラムのランスルーを行ってきた。今は以前と変わりない。

Q:あこがれの選手は?

リプニツカヤ:以前にも言ったが、あこがれの選手はエレーナと同じ。

Q: 若さにもかかわらず表現力を身についていることについて

リプニツカヤ:小さいころからこうではなかった。自分が感じるとおりに滑る、それだけだ。


アンナ・ポゴリラヤ (ロシア) 銅メダル

ポゴリヤラ:ほかの二人とは違って、ショートでもフリーでもまったく神経質にはなっていなかった。リンクに降りた時も冷静で、自分がトレーニングしてきた実力を発揮しここに派遣されたことを証明しようと思って滑った。ほかの誰かを蹴落としたいと思っていたわけではないが、自分の実力を発揮しようと、それだけに真剣だった。

Q: 公式リンクとトレーニングリンクの違いについて

ポゴリラヤ:公式リンクのほうが氷の質が柔らかく、ほかの選手の後に滑るので、かなり刻まれていて最高のコンディションとはいいがたかった。しかし出来を氷のせいにするわけにはいかない。

Q:あこがれの選手は?

ポゴリラヤ:ユナ・キム

Q: 若さにもかかわらず表現力を身についていることについて

ポリゴラヤ:もともとこうだったが年ごとに表現に磨きをかけ、観客に見せられるように心がけている。
.05 2013 記事訳 comment0 trackback0

ジュニアワールド 男子フリー後の記者会見 要約記事訳

すっかり更新が滞ってしまいました。

イタリアで開催されていたジュニアワールドなのに結局行けたのは最終日の男女フリーのみ。とはいえ男子の上位3人はそれぞれ素晴らしいプログラムを見せてくれました。中でもジェイソンのフリーは、それだけでも行く価値があったと思わせる、僥倖のプログラム、素晴らしかったです。

シニア移行後にどのように変わっていくのか楽しみだとともに、この時期の集大成と言えるプログラム立ち会えたことを本当に幸せに思います。

さて、男子フリー後の記者会見の発言が要約されて記事になっていました。何しろ観客が少なかった上に、取材もそれほど入っていなかった印象なので、この内容はあまり出回っていないと思います。英語からイタリア語に訳された記事をさらに日本語に訳するというまだろっこしいものですが、挑戦してみました。

イタリア語の記事は「要約」と呼ぶにふさわしい個性の感じられない表現で残念です。オリジナルの発言動画に出会えることを期待します。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

(ここから記事訳)

ジョアシュア・ファリス、世界ジュニア選手権金メダル

ファリス:自分の演技にはとても満足している。楽しんで演技をしたいと思ってリンクに立った。ジュニアとしては最後の試合だと知っていたので、楽しんで心を込めて滑ろうと自分に言い聞かせて演技をした。クワドの転倒で望んでいたようなノーミスのプログラムにはならなかったが、それでも楽しんで滑ることはできた。

次のシーズンが始まって、シニアのレベルで、小さいころから自分が目標としてきた選手たちを相手に競うことが待ちきれない思いだ。

Q:アメリカ男子の表彰台独占については?

ファリス:アメリカにいかに多くの優れた選手がいるか、そしてその誰もが世界ランキングを駆け昇っていることの何よりの証明だと思う。僕らだけではなく、ほかにも優れたアメリカ選手はたくさんいる。ジュニアですでに頭角を現してからシニアに移行する選手を見ることはとてもうれしいことだ。

Q:トランジションについて?

ファリス:非常に難しいトランジションがある。ジェイソンのトランジションにはいつも圧倒される。トランジションの弱さでコンポーネンツの高得点を得るのに苦労してきたので、そこを克服しようと努力している。1980年代とか90年代ならジャンプとジャンプの間はただ滑っていれば良くて楽だったのに。トランジションがもっと易しければよいのにと思う。

Q:2014年オリンピックチームに選出される可能性について

ファリス:オリンピックにはもちろん出場したいが、ナショナルチームにはもっと経験を積んだ選手がたくさんいる。2018年が僕らの現実的な目標だろうと思う。ソチに出られたらそれはこの上ない幸せだろうが。可能性はあるとしても、実現は難しいだろう。

Q:シニアとジュニアのプログラムの違いについて
ファリス:プログラムのスローパートは息を整えるには好都合だが、僕にはそれほど重要ではなかった。スローパートなしで滑るのはもっと大変だと思っていたが(そうでもなかった)。



ジェイソン・ブラウン 銀メダル

ブラウン:「昨シーズンからここまで非常に長く感じた。新しいジャンプ(トリプルアクセル)を加えたのでそれに毎日長時間練習を重ねてきた。ジュニアワールドで3度成功できたことは、自分とってそれだけで勝利だと思う。ここで成功できたことが、信じられないような素晴らしい感覚で、この二人と一緒に表彰台に上がったことを、誇りと名誉に感じる。

Q:アメリカ男子表彰台独占について?

ブラウン:僕らの世代は非常にレベルが高く、お互いにより高いレベルに到達しようとプッシュしあって向上に努めている。国際的には競争も激しく、現在トップレベルの選手は非常に強く素晴らしい。ワールドランキングで少しでも上位に行くためには、誰もが厳しいトレーニングを重ね自分の限界に挑戦しているのだと思う。

Q:トランジションについて

ブラウン:ジャンプの前に入れるトランジションが大好きだ。ジャンプを飛ぶ時、僕はただジャンプだけではなく、常にトランジションを考える。ただランするのではなく、「よし、このトランジションはいいぞ、ポジションをキープすることを忘れるな、チョックトウも忘れちゃいけない」そこで最終的にジャンプにたどり着く。これが一瞬のうちに起きるわけだけれど。ジャンプの時には飛ぶことだけを考えることはなく、そうすることが僕のジャンプの助けになっている。

Q:プログラムの前半に4度のアクセルを入れたことについて?

ブラウン:グランプリファイナルのフリーでは一回しかアクセルを入れなかった。全米では二回入れると決めた。ジュニアワールドに備えてトレーニングを始めた時、二回は入れたいと思っていたが、二回目のアクセルのパートは、シニアからジュニアのプログラムにするために除く30秒にあたった。。

ウオームアップジャンプという考え方が好きで、トリプルアクセルを第一ジャンプにするのはあまり好きではない。先に氷の感覚を確かめて、ブレードにどのような感覚を受けるかを知っていたい。

最初はトリプルフリップでスタートするつもりだったが、そこへアクセルを2回入れたらルッツもフリップも2回ずつになって多すぎてしまう。ダブルアクセルは2回飛べるから、それからスタートして、すぐそのあとにトリプルアクセルを跳び、トリプルアクセルをコンビネーションで入れる。

先週さらに4つ目のジャンプにダブルアクセルを入れるよう変更し、ラストまであまり疾走しすぎないように調整した。

Q:直前に滑ったファリスへの観客の大歓声に影響されたか?

ブラウン:観客が大歓声を送っているのを効くのは良い刺激になる。自分もよい演技をすれば同じように評価されるだろうとわかるため。ジョシュのためにとても嬉しかった。プログラムをすべて見たわけではないけれど、大歓声を受けていたので、自分のことのように誇らしかった。

ショウタロウが(ショートで)2位だと知って、3位までを独占したことがすごくうれしく、リンクに上がるのが待ちきれなかった。ショウタロウもジョシュアも素晴らしいプログラムを滑ったことを知っていたので、それに負けないように滑りたかった。できる限りリラックスするように努めた。

Q:2014年オリンピックチームに選出される可能性について

ブラウン:素晴らしい目標だから全く考えたことがないとは言わないが、リスクを冒すほどそこに到達しようと挑戦するつもりはない。トップレベルで競うには四回転が欠けることを自覚しているし、ホームリンクに戻り次第、四回転のトレーニングを始める。誰もが毎日トレーニングを重ね、そのうえで次のシーズンがどうなるか見てみようと思う。


ショウタロウ オオモリ 銅メダル

オオモリ: 幸せな気持ちでいっぱい。フリープログラム前はとてもナーバスだったので、コーチ(Tammy Gambill) にリラックスして集中するように言われ続けていた。初出場のジュニアワールドでメダルを獲得できたことと、この歴史的な瞬間をジョシュやジェイソンと分かち合えることをとても名誉に感じる。自分の演技にはとても満足している。

Q:アメリカ男子表彰台独占について

オオモリ:ジェイソンやジョシュが言ったように、僕らのカテゴリーは非常にレベルが高く、アメリカ勢の台頭を無視することはできないというメッセージではないか。ここではその底力を見せられたし、ここに終わらずさらに飛躍する機会もあるだろうと思う。

Q:トランジションについて

オオモリ:シーズンを重ねるごとにプログラムに含めるトランジションが増えている。困難も増すが各自が常に自らの限界に挑戦するのは、良い傾向だと思う。

.04 2013 記事訳 comment0 trackback0

ザ・クイーン

欧州選手権が終了しました。今回が11回目の出場であったカロリーナ・コストナーは、シーズン前半の休養から復帰3戦目となるこの試合で、2年連続の金メダルを獲得しました。

ザグレブは2008年にも欧州選手権を開催しており、そのときの女子チャンピオンもカロリーナだったことは、なんとも感慨深いものがあります。

始めてみた時から好きで好きでたまらなかった去年のプログラムと比較して、正直今年のフリープログラムまだ愛着が持てないのですが、技術的にも体力配分も、ジャンルが彼女の得意分野ではないことからみて、挑戦のプログラムには違いありません。

今回のフリープログラムで私が心を打たれたのは、エリザベータとヴァレンティーナでした。エリザベータには大変失礼ながらこれまであまり心を惹かれたことがないのですが、今回の火を吐くようなプログラムには、心を揺さぶられました。

ヴァレンティーナは今年数年ぶりに故障もなく体調万全のシーズンを過ごせており、長年の夢である欧州の表彰台に上るため、可能性の限りを振り絞って挑んだフリープログラムでした。「練習ではかなりの高確率で成功している」と言う2A+3T のコンビネーションを今回初めてプログラムに組み込み、見事に成功させました。加えて3Lzを2回組み込む構成。しかも2本目のLzがダブってしまったため、後半にもう一度Lzにトライしています。去年までの欧州戦なら充分表彰台に届く得点を上げながら4位に終わってしまったのは、本当に切ないです。

さて、今回ロシアの若手二人と比較して、技術的に少し寂しい印象があったカロリーナですが、10年前どのような構成で滑っていたのか、2003年スウェーデンで開催されたユーロの動画を見つけましたので、ご紹介します。私もこの頃のカロちゃんをリアルタイムで知らないのですが、今の誰と比較しても全く遜色のない構成ではないでしょうか?



10年たった彼女が今滑るプログラムを見ると、10年後にアデリーナやエリザベータがどのようなスケーターに成長しているか、想像もつかない気がしました。

.27 2013 カロリーナ comment0 trackback0
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プロフィール

chicconeri

Author:chicconeri
1989年よりイタリア在住のフィギュアファン。本業はフリー通訳・翻訳者。

ジョニー・ウィアーとカロリーナ・コストナーを応援。MixiのCarolina Kostner コミュ管理人をしています。

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